厳選!! 価値ある名品コインリスト

「価値ある名品コインリスト」と題したページ。厳選されたアンティークコインが数点掲載され、それぞれの魅力や投資価値について詳しく解説されています。

アンティークコインの世界には、目を奪われる名品が数多く存在します。しかし、aokicoinではその中から特に価値の高いもの、そして将来的な投資価値が見込める厳選コインの一例をご紹介いたします。
有名どころは皆さんご存知だと思いますので、もっとアンティークコインの世界を深いところまで楽しんでもらえるように、有名どころ以外の魅力的なコインもご紹介させていただきます。ページの都合上すべてをご紹介することは難しいため、今回は選りすぐりのコイン数点にスポットを当てました。さっそく、その輝きと物語をお楽しみください。


ドイツ ニュルンベルク 都市景観6ダカット金貨 1745年 MS 3,200万円

18世紀ニュルンベルクの6ダカット金貨 - 神聖ローマ皇帝フランツ1世の肖像と壮麗な都市景観が描かれた逸品

18世紀ヨーロッパの誇り高き都市ニュルンベルクが、その繁栄を金貨に刻んだ逸品。この6ダカット金貨は、当時の卓越した技術と美的感覚を反映した傑作であり、歴史と芸術、そして信仰が交錯する物語を持つ一枚です。

表面には、神聖ローマ皇帝フランツ1世が描かれています。彼の治世は、マリア・テレジアとの結婚を通じてハプスブルク家の影響力をさらに広げた時期でもありました。この金貨に刻まれた彼の威厳ある姿は、彼が支配者としての威厳を保ちながらも、その陰に潜む家庭のドラマをも連想させます。一方、裏面にはニュルンベルクの壮麗な街並みが描かれ、当時の都市の活気と独自性を克明に伝えています。

この金貨の特筆すべきポイントは、都市上空に浮かぶ“三位一体の目(プロビデンスの目)”です。これは神の見守りを象徴し、信仰が日常生活に深く根付いていた時代の価値観を示しています。このデザインは、ニュルンベルクの信仰と文化の象徴であり、18世紀のヨーロッパ社会を読み解く重要な手がかりともなります。

さらに、芸術的価値だけでなく、この金貨の投資価値も見逃せません。都市景観をテーマにした金貨は非常に稀少であり、ニュルンベルクのこの一枚は、その中でも特に高く評価されています。

興味深い点として、ニュルンベルクは当時のヨーロッパで最も進んだ都市の一つであり、科学や芸術、宗教改革の拠点として知られていました。この金貨に描かれた街並みは、そうした文化的背景を反映しており、単なる装飾を超えた深い意味を持っています。

この6ダカット金貨は、18世紀のニュルンベルクの物語を手に取るような体験を提供してくれます。その壮大なデザインと歴史的背景に触れることで、時代を超えたロマンを感じることでしょう。コレクターとしても、投資家としても、この一枚を所有する価値は計り知れません。ぜひ、その手で歴史の輝きを確かめてみてください。


イギリス ジョージ2世 5ギニー金貨 1741年 AU 550万~600万円前後

ジョージ2世の5ギニー金貨。重さ41.75g、直径37mmの大型金貨。精緻なデザインと重量感が特徴で、歴史的価値が高い。

イギリスの歴史を彩る5ギニー金貨は、ジョージ2世の治世下で発行された大型金貨で、その重量感と精緻なデザインで知られています。特に1741年発行のものは、約41.75グラムの重さと直径約37ミリのサイズを持ち、手に取るとその存在感に圧倒されます。

「ギニー」という名称は、西アフリカのギニア地方で産出された金に由来し、当時の英国の交易史を物語っています。ジョージ2世の5ギニー金貨は、1729年から1741年にかけて発行され、その肖像は若き日の王を描いた「ヤングヘッド」として知られています。この時期のコインは、特にコレクターの間で高い人気を誇ります。

さらに、これらの金貨には特別な刻印が施されたバリエーションが存在します。例えば、1729年銘には「E.I.C.」の刻印があり、これはイギリス東インド会社(East India Company)を示しています。このバージョンは、通常の1729年銘に比べて約30%高い価格で取引されることが多いです。また、1746年には「LIMA」の刻印があるバリエーションも存在し、これはペルーのリマで産出された金を使用して鋳造されたことを示しています。

近年、これらの5ギニー金貨の市場価値は上昇傾向にあります。例えば、2021年3月26日に行われたオークションでは、1731年のヤングポートレートの5ギニー金貨がPR64+ Cameoの状態で660,000ドル(約7,260万円)で落札されました。また、2022年1月10日のオークションでは、1741年のヤングポートレートの5ギニー金貨がMS63の状態で156,000ドル(約1,716万円)、AU58の状態で52,800ドル(約580万円)で取引されています。

これらの金貨は、その歴史的背景や美しいデザイン、そして希少性から、投資家やコレクターにとって非常に魅力的な存在となっています。特に状態の良いものや特別な刻印があるバリエーションは、高値で取引される傾向が強まっています。

ジョージ2世の5ギニー金貨は、英国の歴史と文化を象徴する逸品であり、その価値は今後も高まることが予想されます。コレクションや投資を検討される方にとって、これらの金貨は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。


ザルツブルク 10ダカット金貨 1565年 VF 850万円

aokicoinが取り扱う1565年発行の10ダカット金貨。ザルツブルクの繁栄を象徴する一枚で、大司教の肖像とザルツブルクの紋章が描かれた希少で歴史的価値の高い金貨です。

16世紀、ヨーロッパの中心で輝きを放った都市ザルツブルク。その繁栄を象徴するのが、この1565年発行の10ダカット金貨です。塩の交易で莫大な富を築いたザルツブルクは、当時神聖ローマ帝国の一部として繁栄を極めていました。この金貨は、その富と権威を物語る逸品といえるでしょう。

興味深いのは、ザルツブルクが領主ではなく大司教によって統治されていた点です。この金貨の表面には、当時の大司教である聖ルドベルトとヨハン・ジェイコブ・クゥエンの肖像が描かれています。宗教的権威と経済的力が融合したこのデザインは、ザルツブルクが16世紀ヨーロッパで果たした重要な役割を映し出しています。

さらに、裏面にはザルツブルクの紋章が刻まれ、職人たちの高度な技術が細部まで感じられる一枚となっています。この金貨は単なる貨幣を超え、当時の文化や社会構造を物語る歴史的なアーティファクトでもあります。

近年、この10ダカット金貨はコレクターや投資家の間で非常に高い評価を得ています。2023年には、ウィーンで開催されたオークションで880万円で落札され、今後の価値上昇が期待されています。この金貨が持つ希少性とその背後に秘められた物語は、所有者に大きな満足感をもたらすでしょう。

16世紀のザルツブルクを旅するような感覚で、この壮麗な金貨を手に取ってみてはいかがでしょうか?その重量感と歴史的背景は、ただのコレクションを超えた体験を提供してくれることでしょう。


イギリス ジョージ5世 5ポンド金貨 1911年 PF65 320万円

1911年に製造されたジョージ5世の5ポンド金貨。鏡面仕上げの美しいデザインが特徴で、発行枚数はわずか2,812枚という極めて希少なプルーフ金貨。

1911年に一度だけ製造されたジョージ5世の5ポンド金貨。このコインは、収集家や投資家の間で特別な存在感を放っています。このプルーフ金貨は、一般流通を目的とせず、贈答や記念として製造されたため、表面は鏡面仕上げが施され、精緻なデザインが特徴です。発行枚数はわずか2,812枚と非常に限られており、その希少性が高い価値を生み出しています。

ジョージ5世の5ポンド金貨は、父エドワード7世(発行枚数8,066枚)や子ジョージ6世(発行枚数5,500枚)の同額面金貨と比較しても、発行数が少なく、そのため市場での取引価格も高値で推移しています。例えば、エドワード7世の5ポンドプルーフ金貨はUNCクラスで約80万円前後、ジョージ6世のものは同クラスで約100万円前後で取引されていますが、ジョージ5世の金貨はその希少性から250万円を超えることもあります。

さらに、保存状態や鑑定グレードによって価格は大きく変動します。特に高グレードのものは市場に出回ることが少なく、オークションでは高値で落札される傾向があります。例えば、2021年にはPR66CAMのコインが約627万円で取引された記録があります。

このように、1911年のジョージ5世5ポンド金貨は、その美しさと希少性から、コレクターや投資家にとって非常に魅力的なアイテムとなっています。英国の歴史と芸術性を感じさせるこの金貨は、所有することで特別な満足感を得られること間違いなしです。


タイ王国 ラーマ4世 2バーツ金貨 UNC 12,00万円

aokicoinが取り扱うタイ王国ラーマ4世生誕60周年記念2バーツ金貨。直径約37ミリ、重さ約30グラムで、19世紀のタイの技術と芸術性が反映された希少な一枚。市場で高値を記録し、歴史と文化を象徴する貴重なコインです。

タイ王国の歴史を鮮やかに刻む一枚、ラーマ4世(1851年–1868年)の生誕60周年を記念して鋳造された金貨です。直径約37ミリ、重さ約30グラムのこのコインは、その壮大な存在感で19世紀のタイの技術と芸術性を物語ります。

この2バーツ金貨は、7種の金貨セットの一部として登場しましたが、全セット揃ったものは現存わずか7セット。未使用状態(UNC)のものはタイ王室の宝物館にある2セットと、世界のどこかで静かに保管される1セットのみです。この希少なセットの市場価格は、1億3000万円にも達します。

単品として発行されたこの2バーツ金貨も極めて希少で、市場に現れるたびに高値を更新しています。富裕層が増加する現代のタイで、このコインの価値はさらに注目されています。

さらに、同時に鋳造された4バーツ銀貨も希少な存在。極美品(EF)クラスでも約300万円で取引されており、これらのコインは歴史と文化を語る貴重な遺産と言えるでしょう。


マリア・テレジア 10ソブリン金貨 AU/UNC 2800万円

aokicoinが取り扱うマリア・テレジア時代の金貨。ベルギー・アントワープで鋳造され、重量56グラムの圧倒的な存在感を誇る一枚。表面には女帝マリア・テレジア、裏面には夫フランツ1世の肖像が刻まれた希少な歴史的コインです。

18世紀ヨーロッパを統べた名君、マリア・テレジア(在位1740–1780年)の時代に、ベルギー・アントワープで鋳造された一枚。この金貨の存在感は、何よりその重厚な重量—56グラム。現代の金貨が軽く見えるほどの圧倒的なボリュームは、さすが女帝の風格といったところでしょう。

表面には、マリア・テレジア自身が堂々とした姿で描かれ、裏面には夫であり神聖ローマ皇帝であったフランツ1世(在位1745–1765年)が登場。夫婦そろって肖像を刻むという、歴史的にも極めて珍しいデザインが採用されています。

特筆すべきは、その製造背景。当時、王侯貴族への贈呈用として10–20枚程度が鋳造されたとされ、今なお確認されている現存数は10枚前後。博物館に収められているものもあれば、極少数が世界の名だたるコレクターの手に渡っています。現代においてこの金貨は、中世ヨーロッパの栄光と威厳を閉じ込めた、まさに“動かない財産”とも言えるでしょう。

同時期には試鋳の銀貨も制作されましたが、この金貨の希少性と輝きは格別です。もしあなたが歴史の波間から浮かび上がった宝物を手にする機会に巡り合ったなら、その重み「56グラムの歴史」をぜひその手で感じてください。重厚なロマンを、どうぞお楽しみに。


メキシコ カルロス3世“第一肖像” 8エスクード金貨 EF 300万円

aokicoinが取り扱うカルロス3世の8エスクード金貨。18世紀スペイン帝国の栄光を象徴する一枚で、第一肖像の美しいデザインが特徴。直径約37ミリ、重さ27グラムの歴史と浪漫を感じる金貨です。

18世紀、スペイン帝国の栄華が風に揺らぎ始めた頃、メキシコの造幣所で生まれた輝かしい一枚。それがカルロス3世(在位1759–1788年)の8エスクード金貨です。

この金貨の魅力はなんといっても“第一肖像”と呼ばれる端正なデザイン。堂々としたカルロス3世の横顔には、威厳と優雅さが共存し、新大陸の力強さを象徴しています。この後に登場する“ラットフェイス”とは一線を画す、美しい初期型肖像です。

当時、スペインは中南米に広大な植民地を持ち、莫大な富がメキシコやペルーからもたらされていました。しかし、スペイン本国は政治・経済の陰りが見え始めていた時期。この金貨は、そんな時代背景をも感じさせる歴史の証人でもあります。

大きさは直径約37ミリ、重さは27グラム超。手に取ると、その重みから18世紀の黄金期がふとよみがえります。現在、カルロス3世の金貨はさまざまなバラエティが存在しますが、この第一肖像型は特に希少で、コレクター注目の的となっています。

特筆すべきは、その投資価値。スペインや中南米の金貨は、イギリスやフランスの同時代の金貨に比べ、割安感があるのが特徴です。それでいて歴史的価値や芸術性は決して劣りません。投資先としても、これ以上“金”心をくすぐる選択肢はないかもしれませんね。

この一枚を手にすれば、カルロス3世も遠くメキシコから“よくぞ選んだ”と満足げに微笑むことでしょう。歴史と浪漫が詰まった逸品、どうぞお楽しみください。


プトレマイオス朝エジプト アルシノエ2世金貨(紀元前3世紀EF 300万円前後

aokicoinが取り扱うプトレマイオス朝アルシノエ2世の金貨。重量27グラム超の堂々たる一枚で、気高い肖像とギリシャ・エジプト文化の融合を象徴するデザインが特徴。古代エジプト王朝の栄光を伝える貴重なコインです。

アレクサンダー大王の死後、彼の帝国は「後継者たち」によって分割され、エジプトを手中に収めたのがプトレマイオス1世(紀元前367年–紀元前283年)です。この金貨はその後、プトレマイオス朝の4代目となるアルシノエ2世(紀元前277年–紀元前270年)の統治下で発行されました。

重量は驚異の27グラム超!!現代の金貨が霞んで見えるほどの堂々たる重厚感です。表面にはアルシノエ2世の気高く端正な横顔が刻まれていますが、注目すべきはその背後にある象徴的なデザイン。女王アルシノエはギリシャ文化とエジプト伝統を融合させたことで知られ、神聖な存在としての地位を確立。彼女の肖像は、時にはギリシャ神話の女神と同一視されるほどでした。

プトレマイオス朝時代、エジプトはギリシャ文化を基盤にしつつも、繁栄を支えたのはナイル川の恵みと交易網でした。この金貨はその象徴とも言えるものであり、王朝の富と影響力を誇示するため、当時の最高峰の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。硬貨のデザインには、王家の威厳を示す「双頭の鷲」や神聖な花である「蓮」が使われることもあり、コレクターにとって見逃せないディテールの一つです。

2200年以上の時を経た現在でも、鋳造当時の輝きを保つものが存在するのは奇跡としか言いようがありません。その希少性と美しさから、アルシノエ2世金貨は古代コイン市場でも特に高い評価を得ています。海外のオークションでは、近年価格が上昇しており、ロンドンやニューヨークでの取引価格は安定して上昇カーブを描いています。

手に取れば、2200年前の王朝の息吹が伝わり、アルシノエ2世の時代に立ち会っているかのような感覚を味わえるでしょう。この重みはただの金の価値ではありません——歴史と文化が詰まった真の財産です。王朝の栄光を感じながら、現代に残る古代エジプトの輝きを手にしてみてはいかがでしょうか。


神聖ローマ帝国 レオポルド1世 10ダカット金貨(グラーツ鋳)UNC 3,000万円前後

aokicoinが取り扱う17世紀神聖ローマ帝国の10ダカット金貨。表面には皇帝レオポルド1世、裏面には双頭の鷲が刻まれ、35グラムの重量と精巧なデザインが圧倒的な存在感を放つ歴史的逸品です。

17世紀ヨーロッパを象徴する神聖ローマ帝国の遺産、この10ダカット金貨は、ただの貨幣ではありません。それは権威、芸術、そして富の象徴として、歴史に刻まれた傑作です。オーストリア・グラーツで製造されたこの金貨は、ターレル銀貨の鋳型を使用し、特別な儀式や贈答用に極めて少数が鋳造されました。専門家の間では、現存数は10枚以下と見られており、未使用状態(UNC)のものは世界でも数えるほどしか存在しません。

約35グラムという堂々たる重量、そして直径約40ミリのサイズ感は、この金貨が単なる通貨ではなく、神聖ローマ帝国の威厳を示す目的で作られたことを物語っています。表面に描かれるのは、ハプスブルク家の象徴的な皇帝レオポルド1世。その特徴的な受け口は、家系の遺伝的特徴として知られています。さらに、背面には帝国の双頭の鷲が描かれ、当時の覇権を誇示するデザインとなっています。

この金貨が特別な理由は、単なる希少性だけではありません。当時の技術を駆使し、細部に至るまで繊細に彫刻されたデザインは、17世紀ヨーロッパの職人技の粋を結集しています。また、鋳造当時の歴史的背景も見逃せません。レオポルド1世は三十年戦争後の混乱を収束させ、帝国の安定を取り戻すため尽力した人物であり、その功績を称えるためにこの金貨が作られたとも言われています。

興味深いことに、海外のオークション市場では、この金貨が近年注目を集めています。例えば、2023年のロンドンのオークションでは、未使用状態の一枚が3200万円で落札され、2024年にはニューヨークで3500万円という記録的な価格がつけられました。投資価値としても、その安定性と希少性から魅力的な選択肢となっています。

この10ダカット金貨を手にすることは、単なるコレクションを超えた体験です。それは17世紀の神聖ローマ帝国を直接感じる旅に出るようなもの。時代を超えて輝き続けるその存在感を、ぜひあなたの手で確かめてください。レオポルド1世がその壮大な歴史を語りかけてくれることでしょう。


スペイン フェリペ4世 50レアル銀貨 1635年 EF 2000万円

aokicoinが取り扱うスペイン1635年発行の50レアル銀貨(フェリペ4世)。重さ約170グラム、精緻な彫刻と壮大なデザインが特徴で、スペイン帝国の栄光を象徴する歴史的価値の高い一枚です。

17世紀のスペイン帝国は、その広大な版図と莫大な富で世界を驚かせました。この50レアル銀貨は、そんな時代の象徴として生まれた一枚です。そのサイズ感は圧巻で、当時流通していた最大の8レアル銀貨の6倍もの額面を持ち、重さは驚異の約170グラム。この巨大な銀貨は、日常の取引用ではなく、特別な儀式や要人への贈答品として極少数が鋳造されました。

この1635年銘の銀貨は、1609年から1682年にかけて製造された50レアルシリーズの中でも特に希少なものです。製造枚数はわずか12枚と推定され、現存するのは5–6枚のみ。その中で、未使用状態(EF)を保つものはごくわずかであり、歴史的価値とともに美術品としての価値も非常に高いです。

表面にはフェリペ4世の威厳ある肖像が描かれています。彼はスペイン黄金時代の終焉を迎えた治世の王であり、この銀貨はその栄光と挑戦の両面を反映しています。さらに、裏面に刻まれたスペイン王室の紋章は、帝国の広大な支配領域と財力を象徴するもので、当時の精緻な彫刻技術が光ります。

この銀貨は近年、海外のオークション市場でも注目を集めています。例えば、2023年のロンドンオークションでは約2100万円で落札され、翌年のニューヨークオークションでは2200万円という記録を樹立しました。また、特筆すべき点として、この銀貨の保管状態が極めて良好であることが、投資家や収集家からの支持をさらに高めています。

さらに興味深いのは、この銀貨が鋳造された背景です。1635年は三十年戦争の真っただ中であり、スペイン帝国はヨーロッパの覇権を維持しようと奮闘していました。この銀貨は、その時代の緊張感と帝国の誇りを象徴するものとして位置づけられます。

この50レアル銀貨を所有することは、単なるコレクションを超えた歴史への招待状のようなものです。その圧倒的な存在感と背景に秘められた物語は、所有者に深い満足感と誇りをもたらすことでしょう。ぜひ、17世紀スペインの輝きをあなたの手に取ってみてください。


このページでは、歴史と浪漫が織りなす名品コインの魅力をたっぷりとお伝えしました。aokicoinでは、これらの厳選されたコインを通じて、時を超えた価値と物語をお客様にお届けします。

コインを探す旅は、新たな発見と出会いの連続です。その一歩を踏み出し、あなた自身の物語を紡いでみませんか?
ぜひaokicoinで、未来に繋がるアンティークコインの世界をお楽しみください。